私が初号機を作り始めたのはちょうど一年前、第一志望の高校に落ちて高校に入ってからの勉強にも身が入らず、退屈な日々を送っていた私に彩りを与えてくれた。
私が自作PCに興味を持つきっかけになったのは、滑り止めで入学した高校のやる気のないパソコン部に入ったことがきっかけだ。
その部は幽霊部員で溢れていて部室が開いている日も少なかった。でも、そこは静かで居心地がよかったから、開いていたらバイトのシフトが入っていない日はそこでエロゲなどのゲームをして帰るのが私のおきまりだった。
夏ぐらいになると先輩から一通りPCの組み方を教えてもらった。その当時はまだわからないことも多くあり自作PCに対する興味が低かったが、今になるとその時のことがあって自作PCに対するハードルが下がっていたんだと思う。
そして夏が過ぎ、秋に入ると先輩たちも受験勉強であまり部室に来なくなり、部室が開いていることも少なくなった。また、この頃には私のように受験に落ちて滑り止めで入学したクラスメイトも立ち直り、新たな目標に向かって勉学や部活に励んできているようだった。そんな空気にはなじめず私は青春を素直に楽しむクラスメイトを斜め上から見ていた気がする。私は必死にバイトのシフトを増やしてバイトに自分の存在意義を見出そうとした。限りのある体力を削っていることも知らずに。
私にそんな日々が永遠にこなせるはずがなく。気づけば、バイトを言い訳にして勉強はダメダメで高校生活も純粋に楽しめないどっちつかずの人間になってしまっていた。
中途半端で一番なりたくなかった存在になってしまっていた。私はもう駄目だった。
そんな私にも楽しみはあった。それはバイトから疲れて帰ってきて某有名ゲーム実況者のゲームプレイを見ることだった。その中でも一番好きなゲームの攻略動画はバイオハザード。何度も繰り返し見るうちにゲームが苦手な私にもできる気がしてsteamでPCも持っていないのに購入してしまっていた。
そこからは購入したバイオハザードがしたくてパソコンについていろいろ調べた。
そんな感じでPCを自作してゲームをすることを考えたら、きついバイトもやる気が湧いてきていたんだなあ。これが。
PCについての知識がついてきてパソコンを触りたくなってしょうがなかった私はまた、誰もいない部室に行こうと思って自分で部室のカギを開けるようになった。私が通い始めてからすぐは私以外ほとんど部室に来ることはなかったが、そのうちできるだけ毎日部室を開けるようになってからは少しずつ来る部員も増えてきた。
そして自作PC初号機の計画も進み中古パーツを買い集め、一年前に初号機は完成した。
思えばバイオハザードをプレイしたいがために自作PCを始めたわけだが、いつの日からか自作PCをすること自体が楽しくなっていたんだよなあ。
今ではまだまだ駆け出しジャンカーだが私は胸を張って自作PCを私のアイデンティティの一つと言えるだろう。
そして、自作PCはいつでも私に新しい世界を見せてくれる。
だから私は自作PCが大好きです。
いやぁ~、ほんとに自作PCに出会えて
よかった。
っていうことを後輩がバイトやってる店で弟にメシおごられて思い出しました。
くっせー文章ですみません。